「
雁帰る
」
うす墨の微光を引きて雁帰る
両岸は百丈の崖雪解川
力抜き波と同化の冬鷗
凍滝や翻波模様の水の皺
たそがれや菜の花明かりに道祖神
火の罫線引きつつ落つる修二会の火
穂高嶺の水ここに湧く山葵沢
火の道をたどる火の神大どんど
鬼の所作僧教へゐる節分会
曲線の畦塗る鍬の角度換へ
令和6年7月
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