名誉主宰近詠
 
 
 
 
 





























































誌上句会  第54回
兼題   中
石井いさお 名誉主宰 選 特選  中落ちの二掻きあらば冷し酒 清水 義博 
  暑気中り舌の先まで痩せ細り 佐藤三千子
  空中に設計図あり蜘蛛の網 濱谷由紀子
     
水野 悦子 主宰 選 特選  連中に子ども木遣や山車動く 間宮 正文
  空中に朱鷺舞ふ能登や五月晴 西脇 朋子
  汗みどろ捕手のサインはどまん中 和田よしのぶ
     
榊原 惇子 選  特選 行く秋や蓮の台は中品に 磯谷 晋作
  中釘の籠朝一の白木槿  磯谷 晋作 
  中庸に生き来し齢虹に謝す 中村たけみ 
     
伊藤 孝子 選 特選  からくりの中は糸のみ土用干 炊  規夫 
  芒原中に湧き立つ風の私語  尾崎恵美子  
  お中道天地をめぐる夏の富士 武田 巨子  
     
武田 巨子 選 特選 梅雨深し中也の詩集伏せしまま 小林ふみ子 
  世界中の薔薇を捧ぐや禎子像  中西久美子
  梅雨最中筆とどこほる千字文 平野 淑子
     
山本 孝子 選 特選 名月を中天に据ゑ酒の宴 平野  透
  胸中をいまも揺曳流灯会 大野 利江 
  新藁のかをりの中で縄を綯ふ 東野喜代詞 
     
三原 勝雄 選 特選 躙り口出て現世の花の中  北林 重代 
  ドイツへと吾子ゆく夏の星の中 吉田 和子 
  行々子中洲浄土の塒かな 久松 雅彦
     
石田 立子 選 特選 連中に子ども木遣や山車動く 間宮 正文
  車田の中へ中へと稲を刈る 伊藤 久子
  はにかみて早乙女となる中学生 岡田 幸子
     
服部たけし 選 特選  雪解けて廃校となる中学校 水野さとし 
  からくりの中は糸のみ土用干 炊  規夫
  真ん中にパイプオルガン聖五月 青木喜美子
     
瀬川 友子 選 特選 塗籠に秋思の皇女中山道 百上 進一 
  「上げ舟」を伝ふる輪中青田風  河野 幸子
  時空超え蓮甦る中尊寺 長谷川晃子
     
小林たみ子 選 特選 雨の中白の整ふ半夏生 舘 千恵子 
  鮎跳ねて光の中に現るる 村田 郁夫
  魚くはへ水中一気鵜の翔てり 豊田 征子
     
井戸 康子 選 特選 糠雨に袋の中の枇杷透くる 坂下 充子
  衣更へて手足まばゆき中学生 中西久美子
  汗みどろ捕手のサインはどまん中 和田よしのぶ
     
清水 義博 選 特選 鮎跳ねて光の中に現るる 村田 郁夫
  顔中を口に餌を待つ燕の子 小林たみ子
  芒原中に湧き立つ風の私語 尾崎恵美子 
     
     
第60回(令和8年度)熊野大花火協賛通信俳句大会)

石井いさお 選 地賞 地に還り噴水水に戻りけり いりやま勝英
  人賞 一湾の闇を画架とし花火描く いりやま勝英
  特選 那智の滝遠目も太き水柱 山本 孝子
    涼風や山河の気受く三反帆 山本 孝子
    百尺の花火の光圏海の綺羅 石井 洋子
       
西宮 舞 選 地賞 夕星を包みて果つる袋掛 平野  透
  人賞 かくしやくと主宰百歳風薫る 峪中五十恵
       
名村早智子 選 天賞 海花火星座に闇を返し果つ いりやま勝英
  地賞 石を割り石の根を張る夏の草 平野  透
  特選 夕星を包みて果つる袋掛 平野  透
  特選 蜘蛛の囲の一目も手抜きなき緩み 水野 悦子
  特選 島五十浮かべ朝凪真珠海 石井 洋子
       
谷口 智行 選 特選 夕星を包みて果つる袋掛 平野  透
  特選 ふるさとは空が近くに柿若葉 村田 郁夫
       
互選句 選 熊野文化協会長賞 夕星を包みて果つる袋掛 平野  透