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    第51回 誌上句会  兼題 足                 投句数 156名(311句)  
  概評  兼題の場合先ず調べるのが漢和辞典であろうか。「足」の場合も足下、足趾、足袋、知足、遠足、義足、具足、下足 充足、跣足、蛇足、土足、百足、不足、満足などが出てくる。
結果としては季語の足袋や遠足などが多かった。
季語だから入れ易いのだろう。その他足岬などもインパクトの強い地名だったようだ。
 
石井いさお主宰 特選 救援のへりに積み足す寒卵 尾崎恵美子
     季語が実によく効いている。小さいけれど暖かく包む強さを持つ寒卵は救援にぴったり。  
  特選 白足袋の連獅子の打つ足拍子 小林ふみ子
     黙阿弥作の連獅子。親子の赤頭白頭を振っての所作は見事。打つ足拍子の白足袋が印象的。  
  特選 能始足音高く太郎冠者 佐藤三千子
     狂言の代表的人物。庶民的で、愛嬌があり、失敗や無知もご愛嬌。足音の高さが春を呼ぶ。  
       
    俳人協会三重県支部賀詞交歓会   1月25日
辻美奈子講師 特選 絵襖の閉めて繋がる山河かな 伊藤 久子
  特選 ぽつぺんに魂入れ替はる心地かな 武田 巨子
西田 誠  特選 絵襖の閉めて繋がる山河かな 伊藤 久子
橋本 石火 特選 絵襖の閉めて繋がる山河かな 伊藤 久子
武田 巨子 特選 初明り伊勢湾更に広げたり 小林たみ子
       
    伊勢俳壇 年間賞  石井 いさお 選  
  最優秀 草刈りや墓で語らふ村事情  田畑 寛一
  優秀  歪の実歪に転ぶ花梨かな 新保 笑子 
  優秀 春疾風踏ん張る杖の重さかな 野﨑 孝子
  優秀 干鰈毟れる程に火取して 島田 雅行



三重県なばなの里