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ご開帳(尾高観音) |
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三重県菰野町 R6年4月14日撮影 |
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同人作品(石井いさお 抽)
桧皮葺く釘吐きつづけ遅日なる
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乃美 隆子 |
岬端にけぶる大海雨水かな |
赤松由美子 |
龍馬ここに語りし座敷隙間風 |
川上 純一 |
羚羊の崖の高さを知らざりき |
山川 斎 |
波を追ふ防災船や海のどか |
高橋はるみ |
薄氷はローケツ染の罅模様 |
西山サチ子 |
雪折れの木を跨ぎつつ郵便夫 |
玉置 泰生 |
風も亦過客でありし蝶の昼 |
北林 重代 |
山襞は荒彫版画残る雪 |
赤塚 靖子 |
針の孔年毎細し針供養 |
伊藤 泰子 |
春疾風踏ん張る杖の重さかな |
野崎 孝子 |
放埓の風をジグザグ揚雲雀 |
寺本美和子 |
合流しいよよ昂る雪解川 |
坂下 充子 |
小さくなりし虫除けを替へ雛納ふ | 北村みよ子 |
せめぎ合ふ炎の気流大野焼 |
三輪 明美 |
蹲の淵より水漬く薄氷 |
奥田 照子 |
形なきものに躓き春寒し |
渡邊 健 |
料峭や猿ぼぼ揺るる庚申堂 |
奥野 順子 |
春泥の轍飛び越ゆモトクロス |
磯谷 晋作 |
水温む指の変形進む手に |
石田 立子 |
手袋を脱ぎ本当の力出す
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加藤 正子 |
芽吹く木をコゲラが突つく音寒し |
香山 英子 |
大正生れ裏浮世絵の春コート |
谷 けい |
雛巡り見知らぬ人と雛を誉む |
山本 孝子 |
壬生狂言水無き水で笊洗ふ
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伊藤 孝子 |
歩き遍路分水嶺を越え来たる | 川上なみ子 |
磯開村人静かなる殺気 |
山口 八重 |
寒明や仁王の力こぶに皺 |
大野 利江 |
会友作品(石井いさお 選)
比良八荒白帆四十五度傾斜
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杉山ひろし |
総檜古民家カフェの木の芽和 |
中村 乞多 |
あをみちて水の世界や犬ふぐり
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青木喜美子
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誌友作品(梅枝あゆみ 選)
ボンネットに肉球の跡よなぼこり |
山田 律子
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児の顔に黄の反射するミモザかな |
大内ちさ子 |
干し若布風の軽さに乾びゆく |
伊藤百合子
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