「山開」
五十鈴川神の鈴振る河鹿笛
表より裏の激しき土用波
女には女の歩幅山登る
海峡に光散乱烏賊釣火
鉄含む噴石赤き大暑かな
アングルの描く壺より澄める水
山風の攫う切幣山開
鮎にとも独り言とも言ひて釣る
線香花火影も弾けてゐたりけり
山開祝詞に役の行者の名