１．員辨郡の西北に　めぐる熊坂烏帽子岳
　　　　　　　　　しらくも　のき　　ちかく　　　　　　　　　　やまかわきよき　たつたむら

　　　白雲檐に近くして　山川清き立田村

　　　　　　あお　　　　　たか　　　みくにだけ　　　ふゆ　　　あした　　さき
２．仰げば高し三國岳　冬の朝に先だちて
　　　　　　　　　　　　　　しらゆき　　　こおむ　　　　　　　ほくと　　　　ひく　　　そらとおし
　　　まず白雪を冠れば　北斗は低く空遠し

　　　　　たま　　　　　　こけ　　　ましみず　　　　　　　　　やお　　　　たにま　め
３．玉なす苔の真清水は　八百の谷隈めぐりつつ
　　　　　こおり　　もなか　　つらぬ　　　　　ぎんが　なが　　　　あきひちり

　　　郡の最中を貫きて　銀河流るる秋七里

　　　　　はる　　　　　　　　　　　　　　もおたの　　　　　　　　　よも　　　　　やまやま　かすみた

４．春さりくれば舞谷野や　四方の山々霞立ち
　　　　　　　　はな　　　　　　　　　　　　　　さき　　　そ　　　　　　　　　とり　　　なく　　　　ね　　　おもしろ

　　　花のいろいろ咲き競ふて　鳥の鳴く音も面白し

　　　　　　なつ　　　　　さむ　　　ちょうらくじ　　　ふもと　　かざあな　な　　　たか

５．夏なほ寒き長楽寺　麓の風穴名に高く
　　　　　　　　こう　　　　　　あな　　　めがねいわ　　　なが　　　　　きよ　　　　いなべがわ

　　　香らう穴に眼鏡岩 　流れも清き員弁川

　　　　　　しみず　がっこう　しんめいしゃ　　けんどう　へだ　　　　　にしひがし

６．清水学校神明社　県道隔てて西東
　　　　　　しのだちふるた　　さかい　　　　　　しき　おりおり　なが　　よ

　　　篠立古田を境して　四季折々の眺め好し