第6回 平成23年 9月25日  命と体のしくみ(鶏の解剖)


 今回の森の学校の活動は、チョット重いテーマに挑みました。

 私たちの子どもの頃(小学生)の授業には解剖がありました。 理科の授業ではカエル、フナ、ミミズ、鶏を解剖して生き物の体の仕組みを習った記憶があります。
 でも、今の小学校の授業には解剖が無いそうですね。   何故でしょう・・・?

 生き物の命を頂いて学習する・・・ 今の考え方では色々な意見が有ると思います。

 でも、森の学校ではあえて実施しました。

 ちょっとグロイ(気持が悪い)かもしれません。
 子ども達が鶏肉が食べられない様になるかもしれません・・・。
 でも、体のしくみを知る事や、命の尊さを考えるには机上の学習より体験をする事が重要と考えます。

 今回の活動には地域のボランティア協議会の会長さんにもお手伝い頂きました。

 さて、解剖が終わった後の鶏の肉はどうしたでしょうか?



     参加人数 : 子ども 9人 、 スタッフ 5人 、 PTA 1人 、 地区の人 1人 
              合計 16人
 




 地域の篠立生活改善センターをお借りしての活動です。

 子ども達も初体験の解剖です。

 チョット気持ち悪いですが、子ども達は目をそむけずに真剣に挑みました。


 鶏の気管は長くて丈夫でした。 気管にストローを通して息を吹きかけ肺が動く体験をしました。

 体の中に卵が沢山ありました。 もうすぐ生まれる大きな卵も薄皮に覆われていました。

 胃の下に砂肝が有り、割ったら餌が沢山入っていました。

 腸の長さは2m近くありました。

 目玉はかなり大きいです。

 黄色い脂(脂肪)でおおわれていました。

 スーパーでもよく見かける部位

 モモ肉、ムネ肉と、卵です。

 解剖が終わった後、「この肉をどうするか?」を子ども達に聞きました。

 「食べる〜」という返事が返ってきて、なんだかホッとしました。

 よし、皆で食べよう!


 と、いう事で、親子丼を作りました。

 野菜などの具切りは子ども達がしました。

 サラダや、私が釣って持参した岩魚の天ぷらも作りました。


 皆! 食事をするときに「いただきます!」って言って手を合わせるよネ。

 その「いただきます!」の言葉にはどんな意味があるのかな?


 「生き物の命を頂く事に感謝する事」って子ども達が答えてくれました。

 この答えを聞いただけで、解剖をやった意味があったと思いました。

 大人になっても、ズ〜っとその気持ちを持ち続けて下さい。


 そして、最後に皆で食べました。