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令和5年12月
「鵙晴」
拾ひては数多の木の実目で捨つる
切株が雨の音吸ふ刈田かな
水澄みて水無きがごと神の池
火の神の焚火や沢の岳紅葉
昆布干す裏も表も塩著し
保守派あり急進派あり虫の声
回廊の足裏を焼く残暑かな
案山子解体十字の木枠堅固なる
地の物と暮らせる村やむかご飯
西は山東も山や蕎麦を刈る
鵙晴や発止と鍛治師鋼打つ