規則動詞の活用 〜ire動詞〜

Parto,ma tu ben mio.
私は行きます、だが私の愛しいよ。
モーツァルト作曲「皇帝ティトの慈悲」より
セストのアリア「私は行きます、だが愛しい人よ」

続いて、規則的な変化をする規則動詞「ire動詞」を」覚えましょう。

例文で使われている動詞の原型は「partire(パルティーレ)」。
「出発する、出かける」の意味です。
では以下の表を見てみましょう。

単 数複 数
1人称partoパールpartiamo:パルティアー
2人称partiパールティpartite:パルティー
3人称parteパールpartonoルトノ

are動詞と同じく、3人称複数だけアクセントの位置がずれることに注意しましょう。
「r」(読み仮名で「ル」と表記されているところ)は、
そんなにしっかり読まなくても大丈夫です。
ここを子音だけにして発音すると、かなり本来(?)の発音に近づけます。

先ほどの例文と、表を見比べてみましょう。

Parto,ma tu ben mio.

この文章は、主語が省略されています。
動詞の活用から主語を導き出してみましょう。

「tu」は、2人称に対する呼びかけなので、主語ではありません。
「tu」が主語なら、動詞は「parti」となるはずです。
答えは ここをドラッグ→1人称単数「私」
(訳文に思いっきり書いてありますね(笑))

主語がなくても、何が主語なのかが分かるとは、こういうことです。
ただそのためには、活用の規則が頭に入っていないことには、
「何が主語か分からない!」となってしまうわけです。
are動詞と同じく、読んでみて、リズムにのって暗記してしまいましょう。

さてこのire動詞、動詞の数としてはそんなに多くありませんが、
実はもう1つ、活用の種類があります。
今回の活用は、「基本形」として頭に入れておいて下さい。
では、基本形の活用のire動詞を以下に挙げて、今回の勉強を終わろうと思います。

不定型発 音意 味
sentireセンティー感じる、聞く、聞こえる
morireリー死ぬ
aprireアプリー開ける、始業する
dormireドルミー眠る