英語や日本語に無い発音、ウムラウト。
決して、伊達や酔狂で点々がついているわけではなく、
ちゃんと発音記号として機能しています。
原則として、口の形と違う母音を発音すると、再現出来ます。
例文に、さきほどの主語人称代名詞、「ich」が出てきますが、
ここでは特に触れません。
文字 | 口の形 | 発音する母音 | 近い日本語 |
ä(アーウムラウト) | あ | え | え |
ö(オーウムラウト) | お | え | …? |
ü(ウーウムラウト) | う | い | ゆ |
例えばä(アーウムラウト)を発音してみましょう。
口を「あ」の形に開けたまま、「え」と発音します。
少々、なまったような感じになりませんか?
なまりを記号化したものが、ウムラウトだと考えても
差し支えないかもしれません。
ところで、お気づきでしょうか?
表をよくよく見てみて下さい。
ウムラウトの元になっているアルファベット
(ä(アーウムラウト)ならaのこと)が、
口の形を表わしていることに、お気づきでしょうか?
つまり、アルファベットが表す口の形をしつつ、
「発音する母音」を言えばいいわけです。
ここで注意すべきは、アルファベットを英語読みしないこと。
ついつい「a」は「エー」と読みがちですが、
ドイツ語で「エー」と言うと、「e」のことになります。
ドイツ語は、英語よりも、どちらかと言えばローマ字読みに近く、
発音もかなり規則的です。
(英語は、様々な言語の発音規則が混じっているようです。)
同じように、öとüも発音してみましょう。
üは、意外に(?)難関です。
私が聞いたところによると、標準語の地域出身者よりも、
東北出身の方は比較的習得しやすいそうです。
ちなみに、私はどっちかと言うと関西寄りのなまりです。
まぁそんなことは置いておいて、
ウムラウトが、ドイツ語特有の発音と言ってもいいくらい、
これをうまく発音出来れば、かなりドイツ語らしくなります。
何度も発音し、時にはネイティヴの発音を聞いてみたりして、
(ラジオやテレビでもドイツ語会話がありますので)
ウムラウトの発音に慣れてみましょう。
同時に、口の形と発音母音が混乱しないよう、
身体と口で覚えてしまいましょう。
|