日記帳


● あいの会ヴォーカルコンサート ●
2005-5/10(Tue)

ついに本番の日がきてしまった…
と言いつつ、まったく緊張していない私。
もうちょっと、ドキドキしてみたいなぁ…なんて(なんのこっちゃ

人前で「あがる」というのは、若い証拠らしいですよ!
いちおうちゃんとした根拠があるらしいです。
…じゃああがらない私は年寄りかぁーヽ(`Д´)ノウワァン

と、自滅している場合じゃない。コンサートの報告をば。

今回のコンサートは、伊藤晶子先生の門下生が集まって、
それぞれアリアや日本歌曲を歌う、という主旨のコンサートでした。

高校の卒業演奏会以来に、電気文化会館で歌いました。
ここは縦長のホールで、そんなに大きいホールではないのものの、
ステージ自体が反響板のようになっていて、
とても歌いやすいホールです。

まず、2重唱「あじさいの雨」。
改めて、日本語の難しさを実感しました。
響きをつけようとすると外国語っぽくなってしまうし、
かといって薄っぺらく発音していいわけでもなく。
この微妙なところが、まだまだ私にはつかめていません。
今後の課題ですね(>_<)

その後、パッパッと衣装を着替えて、アリアを独唱。
入試の自由曲にも歌った曲です。実は私の十八番だったりします。
入試後、いろいろと紆余曲折がありました。
このアリアが思うように歌えなくて苦しんだ時期もあります。
一番得意なのにうまく歌えないなんて、と悲しくなったこともありました。
でも、最近、やっとつかめてきたんです。

「歌う」ってことはなんなのか。なぜ「歌う」のか。
私なりに、この舞台で、この曲で、その答えを出したかった。

実は本番でちょっと失敗したところもありました。
でも、今の自分にできる精一杯を歌えたと思います。
今の自分にしか歌えない歌を、音楽を、演奏しました。

で、相変わらず歌っている間は緊張しませんでした…
その代わり、舞台袖にひっこんでから、激しく緊張しました。
なんでやねーん!

私は4番目に演奏を終えたので、後半は客席でのほほんと聞くことに。
とは言うものの、ドレスに合わせた髪型だったので、
ボリュームが…頭頂部はふくらんでるし、長いエクステはカールしてるし。
派手派手です。出演者ってのがバレバレ。

最後に晶子先生が歌われたのですが、それがまた…
母を病気で亡くした男の子が「僕は泣かない」と約束する、という歌ですが、
先生の表現と音楽が、もうめちゃくちゃすごいんですよ!
あやうく泣きかけました。
私は泣き出すと止まらないので、こらえるのが大変でした。

いつか、あの曲を歌ってみたい!とうずうずしていました。
きっと、これからたくさんの人生経験を積まないと、
あのように人の心を揺さぶる表現は出来ないんだなぁ、とも思いながら。

その後、楽屋にドレスを取りに戻ろうとしたときに、
見知らぬ人から「良かったよ!」とお声をかけていただきました。
最初、両親の知り合いかな?と思ったのですが、
両親は知らない、と言う。…あ、あれれ?全く知らない人?!
でも、面識のない方に褒めていただけたのは、
とても嬉しかったです。これからの励みにしていきます!

その後、聞きに来てくれた友人一家と、
そのお知り合いの方とご挨拶できました。
以前からメール等でお話する機会はあったのですが、
今回初めて、対面することができました。
とても勉強熱心な方で、オペラや音楽にも詳しく、
その方の真摯な姿勢を私も激しく見習いたいです。

そして、22期の同期の子が言うには、
「地鳴りみたいに響いてたよ」と。
…喜んでいいんでしょうか。
地面をも響かすメゾソプラノ?みたいな?
悪いことではないか、と自分を弁護してみる。ダメ?

今後、しばらくは舞台で歌う機会はありませんが、
今回の経験を元に、より一層、技術も音楽も磨きたいと思います。

コンサートを聞きに来て下さった皆様、
この場を借りて、厚くお礼申し上げます。m(_ _)m
これからも、聞き応えのある歌を目指して頑張ります!

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