清教徒 / I Puritani

この作品について

原作:F.アンスローとX.サンティーヌ合作の戯曲『巡邏隊長と騎士』
台本:C.ペポーリ伯(伊語)
初演:1835年1月25日 イタリア劇場(パリ)

 「I Puritani」(プリターニ)とは、歴史の教科書に出てくる「ピューリタン」のこと。懐かしいなぁ。(←?)

登場人物

あらすじ

第一幕
 ステュアート朝が清教徒たちの反乱によってまさに滅びようとしてする中、清教徒側につくヴァントン公の娘エルヴィーラは、王党派の騎士アルトゥーロと愛し合う仲になっている。清教徒軍のリッカルド卿は、かつてヴァントン公がエルヴィーラを自分と結婚させると約束しておきながら、いまだそれを果たさないことが無念でならない。

 エルヴィーラが敵方の青年との恋の成就はありえないと嘆いていると、叔父がやって来て、兄(エルヴィーラの父親)からアルトゥーロとの結婚許可を取りつけて来たと伝える。耳を疑うエルヴィーラ。彼女は喜び、「私は美しい乙女:Son vergin vezzosa」と歌う。

 やがてアルトゥーロが通行を許可され、要塞内に到着する。2人の婚礼の準備が進む中、ヴァントン公は儀式を弟に任せ、自分は要塞内に拘束していたステュアート家の貴婦人を議会の召喚に応じて護送するため出発する。密かに彼女に近寄り、その女性が前王妃のエンリケッタと知って驚くアルトゥーロ。王党派の意地にかけても彼は、行く手に断頭台が待つこの貴婦人を逃がそうと決心する。たまたまエルヴィーラの花嫁衣装のヴェールをエンリケッタが身につけた際に、アルトゥーロの頭に突然妙案が浮かんだ――それは彼女を自分の花嫁と偽って兵士たちの目をくらまし、逃亡しようというものだった。その作戦は成功し、馬で逃げる2人。真実を知らないエルヴィーラは余りの出来事に正気を失ってしまう。

第二幕
 リッカルドは人々に、アルトゥーロが捕まれば反逆罪で打ち首になるだろうと話す。エルヴィーラが現われ、恋人の心変わりを狂乱のうちに嘆く(あなたの優しい声が:Qui la voce sua soave)。恋敵の失脚で思うつぼのはずのリッカルドも、エルヴィーラの哀れな姿に涙を抑えられない。

第三幕
 エンリケッタを無事逃がし、密かにエルヴィーラの館に戻って来たアルトゥーロが彼女に逃亡の事情を話す。いったん狂気が収まりかけたかに見えたが、再び取り乱した彼女は大声で人を呼ぶ。謀反人を兵士たちが取り囲み、リッカルドはおごそかに極刑を宣告。その時、エルヴィーラの心に明晰さが蘇り、アルトゥーロとともに死にたいと訴える。そこへステュアート朝崩壊と罪人赦免の報が届き、一同喜びのうちに幕。