Stride la vampa!


炎は燃えて

ヴェルディ作曲:オペラ「トロヴァトーレ」より:アズチェーナのアリア
〜G.Verdi:Opera“Il Trovatore”:Aria di Azucena〜


Stride la vampa!炎は燃えて、
la folla indomita猛り狂った狂った群集は
corre a quel foco炎に向かって走っていく
lieta in sembianza!その顔は喜びに満ちていた!
Urli di gioia,歓喜の声が
intorno echeggianoあたりに響き
cinta di sgherri刺客どもに囲まれて
donna s'avanza!その女が進んで来た!
          
Sinistra splende不吉に、恐怖に輝く
sui volti orribiliその顔に、
la tetra fiamma che s'alza,すさまじい炎は昇って行った、
che s'alza, al ciel!天に向かって!
          
Stride la vampa!炎が燃えていた!
giunge la vittima,いけにえは到着した。
nero vestita闇に飾られ、
discinta e scalza!みすぼらしく、はだしのままで!
grido feroce,死の荒々しい叫び声が
di morte e levasi張り上げられ、
l'eco il ripeteその声が響き渡っている、
di balza in balza!丘から丘へと!
          
Sinistra splende不吉に、恐怖に輝く
sui volti orribiliその顔に、
la tetra fiamma che s'alza,すさまじい炎は昇って行った、
che s'alza, al ciel!天に向かって!

アズチェーナが自分の母親が生きながら火あぶりの刑で
焼き殺された記憶を歌う、おぞましい歌。
何箇所も出てくるトリルは、アズチェーナの震えを
現しているかのようで、演奏効果が高い。