Questa o quella


あれかこれか

ヴェルディ作曲:オペラ「リゴレット」より:マントヴァ公爵のアリア
〜G.Verdi:Opera“Rigoletto”:Aria del Duca di Mantova〜


Questa o quella per me pari sono
a quant'altre d'intorno mi vedo;
Del mio core l'impero non cedo
meglio ad una che ad altra beltà.
La costoro avvenenza è qual dono
di che il fato ne infiora la vita;
S'oggi questa mi torna gradita
forse un'altra doma lo sarà.

La costanza, tiranna del core,
detestiamo qual morbo crudele.
Sol chi vuole si serbi fedele;
Non v'ha amor se non v'è libertà.
De' mariti il geloso furore,
Degli amanti le smanie derido;
Anco d'argo i cent'occhi disfido
se mi punge una qualche beltà.

この女もあの女も、俺にとっては
あたりで目にする他の女と同じこと。
俺の心の玉座を、他の女をさしおいて
1人の女が占めることはない。
彼女たちの美しさは、人生に花を添える
天からの授かりもの。
仮に今日、ある女が俺を喜ばせても
明日には別の女が俺を喜ばせるだろう。

変わらぬ誓いは心への虐待、
それを悪霊のごとく憎もう。
望む者は、愛を誓うがいい。
だが、自由がなければ愛は存在しないのだ。
嫉妬に狂う夫どもや
恋する男たちの逆上を、俺は嘲笑してやろう。
俺は百眼のアルゴにも挑むのだ、
1人の美しい娘が俺の心を射抜いたならば。

アルゴ頭に眼が100個存在する、ギリシヤ神話に登場する巨人。
その眼は決して、1度に2つ以上は眠ることがないため、
いかなる状況でもすべてを監視することができる。