Oh! Quante volte,oh!quante


ああ、幾度(いくたび)か

ベッリーニ作曲:オペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より:ジュリエッタのアリア
〜V.Bellini:Opera“I Capuleti ed i Montecchi”:Aria di Giulietta〜


Eccomi in lieta vesta...今、私は婚礼の衣装を着せられ…
Eccomi adorna...飾り立てられ…
Come vittima all'ara.でも、まるで、祭壇に捧げられる犠牲者。
Oh! almen potessiああ!せめて、犠牲者のままで
Qual vittima cader dell'ara al piede!祭壇のもとに倒れる事が出来れば!
O nuziali tede,ああ、こんなにも憎く、宿命的な
Aborrite così,così fatali,婚礼の松明よ、いっそのこと
Siate,ah! siate per me faci ferali.ああ!死を告げる松明になっておくれ。
          
Ardo... una vampa, un foco私は燃え尽きてしまいそう―─炎が、火が、
Tutta mi strugge.私をじりじりと苦しめているわ。
          
Un refrigerio ai venti吹き行く風に
Io chiedo invano.慰めを求めても無駄なことね。
Ove sei tu,Romeo?ロミオ、あなたは一体どこにいるの?
In qual terra t'aggiri?どこをさまよい歩いているの?
Dove, dove inviarti i miei sospiri?どこに、悲しみの気持ちを届ければいいの?
          
Oh quante volte, oh! quanteああ、一体どれほど涙しながら
Ti chiedo al Ciel piangendo!神にあなたのことを尋ねたことでしょう。
Con quale ardor t'attendo,どんな熱い想いであなたを待ち、
E inganno il mio desir!私の思いを紛らわしたことでしょう!
          
Raggio del tuo sembianteあなたの面影が
Parmi brillar del giorno:陽の光の輝きのように思えます。
L'aura che spira intorno私のまわりにそよぐ風は、
Mi sembra un tuo sospir.あなたの吐息にも思えるのです。

アリア部分がなんとも言えず切ない。
グルベローヴァの演奏が最高。