In questa reggia


この宮殿の中で

プッチーニ作曲:オペラ「トゥーランドット」より:トゥーランドットのアリア
〜G.Puccini:Opera“Turandot”:Aria di Turandot〜


In questa Reggia,この宮殿の中で、
or son mill'anni e mille,今から幾千年もの昔、
un grido disperato risono.絶望の叫び声がこだましました。
E quel grido,わが先祖の美女のその叫び声は、
traverso stripe e stirpe各世代を経て
qui nell'anima mia si rifugio!この私の魂の中に宿りました!
Principessa Lou-Ling,ロウ・リン姫よ、
ava dolce e serena che regnaviやさしい清らかなわが祖先よ、あなたは
nel tuo cupo silenzio in gioia pura,沈黙に囲まれて、清い喜びの中に国を治め、
e sfidasti inflessibile e sicura至難の統治に屈することなく決然と立ち向かいました。
l'aspro dominio,そして あなたは今、
oggi rivivi in me!私の身の内に再びよみがえっています。
          
Pure nel tempo che ciacun ricouda,誰もが覚えているあの時代に、
fu sgomento e terrore e rombo d'armi.驚きと恐怖と戦乱の響きが起こったのだ。
Il regno vinto! Il regno vinto!王国は負けた!王国は負けた!
E Lou-Ling, la mia ava, trascinataわが祖先ロウ・リン姫は、お前のような
da un nomo come te, come te異国の男に引きずり去られ
straniero, la nella notte atroceむごい夜の中へと連れ去られ、
dove si spense la sua fresca voce!そのさわやかな声は果てたのだ!
          
O Principi, che a lunghe carovane世界のすみずみから
d'ogni parte del mondoここに運命をかけに来た者たちよ、
qui venite a gettar la vostra sorte,私はあの無垢の姫の仇を
io vendico su voi, su voiお前たちに返すのだ。
quella purezza,あの叫び声と
quel grido e quella morte!あの死の仇を討つのだ!
Mai nessun m'avrà!私は誰のものにもなりません!
L'orror di chi l'ucciseあの姫を殺したものに対する憎悪の念は
vivo nel cuor mi sta.私の心の中で生きている。
No, no! Mai nessun m'avrà!決して、決して誰のものにもなりません!
Ah, rinasce in me l'orgoglioあの清純無垢の誇りが
di tanta purita!私に再びよみがえったのです!
          
Straniero! Non tentar la fortuna!異国の人よ!運命を試みるのはやめなさい!
Gli enigmi sono tre, la morte è una!謎は三つ、死は一つだ!

常に高音域で威厳を保つように歌われるアリア。
最後の「謎は三つ、死は一つだ!」のフレーズが
一番の聞かせどころ。
登場するなりこのアリアを歌うとは、
恐るべし、トゥーランドット。