よくある質問です
Q:いつ採種できますか?

下の写真のように、茎や葉が全体的に茶色くなったら採種してください。それ以前に採種してしまうと、未成熟な種がいくつか採れてしまいます。全体的に茶色くなるには、花が枯れてから1ヵ月前後かかります。それまで待ちましょう。

Q:ペット用のひまわりの種でも発芽しますか?

ペット用のひまわりの種は、加工されていないものが大半ですので基本的には発芽すると思います。実際に、余ったペット用のひまわりの種で育てられた方もいました。ただ、保存状況が悪かったり採種から1年以上経っているものは発芽率が下がっているので、発芽しない可能性もあります。

Q:種の並び方に法則はあるのですか?

写真のように、渦を巻くような並び方になっています。

種の並び方は渦のようになっており、左右2通りの並び方ができます。写真にある花の場合は、右回りが56列、左回りが34列あります。種の密集度を重視した場合、列の数が多い右回りの並び方がより正しいと考えられます。

+ =
右回り:56列左回り:34列

右回りの並び方のほうが、左回りより列の数が多い。左右の列を重ね合わせると右端の写真のようになる。中央の種については、並び方に法則はありません。

Q:最も背の高いひまわりは何メートル?

1986年にマーティン・ハイムズ(Martien Heijms)さん(オランダ)が育てたひまわり(7.76m)が、世界で最も背の高いひまわりです。

ギネスワールドレコード(最も背の高いひまわり)より

Q:たくさん花が咲くひまわりがありますが、どこから咲くの?

下の写真のように、それぞれの茎と茎の谷の部分から葉茎がでて花が咲きます。葉茎がでると同時に蕾みもすぐに形成されるので、比較的早く開花します。

Q:夏を過ぎても開花しますか?

ひまわりは、寒さに弱いため日中・夜間の低温が続くと病気にかかりやすくなり枯れてしまいます。その低温とする気温については、18℃を基準にしてください。もし18℃を下る気温が続いた場合、ひまわりの育成は非常に難しくなります。

近年の日本全国の平均気温から判断すると、9月の平均気温が22℃前後と高いので、9月の育成には全く問題ないといえます。それに対して、10月の平均気温が18℃前後と低くなっています。その年の10月の気候によりますが、平均気温からすると10月の中旬を境に育成が難しくなると予想できます。11月の平均気温については12℃前後となり、18℃をかなり下ってしまうのでひまわりは枯れてしまうでしょう。

ひまわりの育成の可否
月/地方北海道東北北陸関東東海関西中国四国九州沖縄
9月
10月×××
11月×××××××××
育成の可否
平均気温
○育成可能
21℃以上
△育成注意
18℃前後
×育成不可能
15℃以下

18℃は、育成に必要な最低温度となるので、平均気温はそれ以上必要となる。


この18℃を基準とするのは、アフリカ中央部の熱帯性草原のサバナ気候によります。この地域は樹木が少なく熱帯草原が広がっており、1年を通して18℃を下ることはありません。つまり、18℃以上であれば、熱帯植物は枯れないということになります。

Q:種はどうやって食べたらいいですか? 乾燥させるの? そのまま食べられる? 火は通すの?

ひまわりの種を料理する場合は、食用と明記されている種を使用してください。自分で育てたひまわりの種で作る場合は、採種した後十分に(1週間以上)日干し乾燥し殺菌してから調理します。

ひまわりの種を使った料理はたくさんあります。そのなかでも、パンやクッキーによく使われていますが、レシピについてはCOOKPADのレシピを参考にしてください。

Q:種を採取せずほったらかしにしたら翌年その場所に自然に咲きますか?

種を採取しない場合は、種は成熟した後自然に地面に落ち、翌年も咲きます。ただ、土の表面が平らに整地されていたり土が固い場合等、自然環境が適していない場合は難しくなります。その場所に発芽するかは、風次第になります。風通しのよい場所などの場合は、広範囲に散らばって発芽したり、まったく違う場所に発芽したりします。
←自然に発芽し成長したひまわり
環境が適していれば、種は土の中もしくは土の表面(谷の部分)で冬を越し、春(桜が散り終わった頃)に自然に発芽します。

Q:植え替えや間引きをする場合はいつ頃にすべきですか?

植え替えや間引きは、発芽してから3週間目ぐらい(葉っぱの数が6枚以上になった頃)が適正期です。

Q:葉や茎に張りがなく垂れてしまっています。なぜこうなったの?

葉が垂れ下がるのは鉢植えの時や、間引き・植え替えをした直後によくおこります。原因は、水分不足です。

鉢植えの場合は、路地植えと比べてかなり水分不足になりやすく、暑い日に水やりを忘れてしまうとすぐに葉から水分が蒸発してしまい弱って葉が垂れてしまいます。毎日2回は水やりをするように注意してください。また、間引き・植え替えする場合は、2-3日間は水分不足になり全体的に張りを失いクニャっとなってしまうので、その間は毎日十分に水を与えます。葉が弱っているときは、葉に水をかけすぎると病気になりやすいので、なるべく葉に水をかけないようにして優しく丁寧に水やりをします。

Q:茎ばかり伸びて葉が大きくなりません。

茎ばかり伸びて葉が大きくならないのは、日当たりがよくない場所で育てているのが主な原因です。もし植え替え可能なら、日当たりのよい場所に移してあげます。

Q:種ができて次に種を蒔くまでの間、その種はどのように保管すればよいのでしょうか?

採取した種は、袋など(箱や缶などなんでもよい)に入れ、暗くて涼しい場所に保管します。保管している間は、ネズミなどに種を食べられてしまう場合があるので、保管する場所には注意する。袋(入れ物)には、マジックなどで種の品種や、採種した日付等を記載しておくと便利です。

Q:毎年プランターでひまわりを育てていますが、全く大きくなりません。

ひまわりはプランターで育てるには不向きな植物なので、大きく育てるのは非常に難しくなります。
日当たりがよい場所で管理する場合は、水分不足になりやすいので、1日2回以上の水やりが必要です。大きく育てるには、プランターの場合、2週間に1回の割合で肥料を与えます。成長具合によって少し多めに与えると大きくなります。

プランターのサイズと花の大きさは比例していて、大きなプランターほど大きく咲きやすくなり、小さなプランターほど小さくなります。

←プランターの場合大きく咲きにくいですが、切り花用には最適な大きさになります。

Q:ひまわりの発祥地はどこですか?

ひまわりの発祥地は北アメリカです。主にカンサス州では、野生のひまわりがあちらこちらで生えています。しかし、野生のひまわりが深刻な雑草問題にもなっているのが実情だそうで、それらの野生のひまわりは一本に何個も花が咲く種類だそうです。

ちなみにひまわりを多く生産しているアメリカの州は、ダコタ、カンサス、コロラド、ネブラスカ、テキサス、カリフォルニアです。しかし、その他の州でも比較的多くのひまわりが生産されています。

Q:ひまわり油について教えてください?

ひまわり油はリノール酸を多く含み酸味がないので、クッキングオイルとして使われています。特にヨーロッパ諸国、ロシア、メキシコ、地中海沿いの国々や、南アメリカ諸国などで好まれています。


黒い種に油含量が多いとされています。

Q:ヘクターやエーカーって何?

エーカーは英語(acre)で、ヤード‐ポンド法の面積の単位。1エーカーは約4047平方メートル。
ヘクターはフランス語(hectare)で、メートル法の面積の単位。1ヘクターは1万平方メートル。

Q:ひまわりの主な生産国はどこ?

最も多く生産しているのがロシアです。地形的にもひまわりを栽培する土地が広大にあり、歴史的に見てもひまわりを食用・油糧用に改良してきた歴史があり、その技術が現在のひまわりの生産に大きく関連しています。他には、ヨーロッパ諸国、インド、中国、トルコ、南アフリカなどで多く生産されています。

Q:ひまわりを他の国のことばで言うと、どんな名前になるんですか?

英語のsunflowerの他には、

tournesol(フランス語)、Sonnenblume(ドイツ語)、girasol(スペイン語)、girasole(イタリア語)、girassol(ポルトガル語)、向日葵(中国語)、(韓国語)「読み:ヘバラギ」(アラビア語)などがあります。

Q:どうして鳥がひまわりの種を好んで食べるの?

ひまわりの種には、鳥が必要とするたくさんの栄養素が含まれており、主にビタミンEの含有量が高いので味も美味しく鳥も好んで食べます。最新の研究では、種を食べる種類のたいていの鳥が、他の種類の種よりもひまわりの種をより好んで食べているという報告がある程です。

Q:発芽する時に種がくっついてでてくるのですか?

ひまわりは発芽する時に、子葉の先端部分に種の殻がくっついているのが見られます。そして、子葉が開くと同時に種の殻が離れて落ちます。子葉に種の殻がくっついている期間は非常に短いので、毎日観察していなければ見ることが出来ません。

Q:毎日朝一回、水を上げていますが、大丈夫ですか?

水やりの方法ですが、毎日・朝1回の水やりよりも、毎日・夕方1回の水やりの方が有効です。朝よりも夕方(夜)の方が温度が低く水分蒸発が少ないため、必要な水分を長期にわたって十分に吸収できるからです。でも、できたら毎日朝・夕方の2回するのが理想的です。がんばって水やりをしましょう!


また、鉢植えの場合は、路地植えよりも水分蒸発が激しいため、真夏日が続くと一日水やりを忘れただけで弱ってしまう場合があるので注意してください。

Q:間引きをしましたが、すぐに枯れてしまいました。なぜ枯れてしまったのでしょうか?

これは私も経験がありますが、間引きをする場合には、水分不足で枯れやすくなります。できたら、これからは間引きをせずにすむように、育てたい場所に1粒ずつ十分な間隔をあけて種まきをしてあげてください。


間引きをする場合は、茎の根元を持ってゆっくりと引くとうまくいきます。この時、隣のひまわりを傷つけないように土の表面を軽く押さえながらして下さい。抜き取ったひまわりはすぐに違う場所に深めに植え、水を十分に与えます。それでもすぐに首がクニャっとなりますが、これを適切に行えば2日程度で茎がまっすぐになります。

Q:花が咲いてる時に、花粉を擦って受粉させたほうがいいのでしょうか?

自然の風によって揺らされた時や、昆虫たちが花粉の周りを歩き回ったりすることによって、自然と受粉して実の詰まった種ができるようになっているので、花が咲いてからは、ほうっておいても大丈夫です。

Q:茎になぜ、毛がはえているのでしょうか?

菊科の植物の体表には必ずある多細胞の毛で腺毛といいます。毛の先端からは、粘液や分泌物がでています。茎を触ったときに、手がねばねばするのはこのせいで、虫もこの腺毛の粘液を嫌がって近づかないようになっています。 つまり、虫(害虫)が近づかないように粘液をだす毛が茎全体に生えているんです。

Q:ひまわりの種から油をとりたいのですが、やり方を教えてもらえますか?

ひまわり油をとるには、ものすごくたくさんのひまわりの種が必要で、それでもほんの少しの量しか油が摂れないので、個人でひまわり油をつくるのは無理だと思います。
(作るには、油糧用に改良されたひまわりを使い、種の実を特殊な機械で圧搾し、そのあと抽出する機械で油だけを採りだします。)

Q:枝分かれして何本も花が咲きました。こんな事あるのですか?

ひまわりは2種類あり、一本しか花が咲かないものと、一つの花が咲いた後に茎から枝分かれして何本も花が咲く種類があります。

一本しか花が咲かないひまわりは、茎が太くて・花が大きく咲く特徴がよく見られます。枝分かれして何本も花が咲くひまわりは、茎が細く・花が小さい特徴がよく見られます。


参考:左の写真はサンスポットという品種で一本立ち、右の写真は八重ひまわりという品種で、横から枝が出てきてたくさんの蕾みができています。

Q:種がたくさん採れました、丈夫に綺麗に咲く種の見分け方はありますか?

種の真ん中をギュッと指で握って、びくともしないくらい堅かったら、よく実った品質の良い種です。そして、種が全体的に丸く太っている感じに見えるのが良いです。


十分に枯れてから種を採取しましょう。そうでないと、種の中身がまだ成熟しきれていない場合があります。その為にも、種の堅さを指で押して確認し、十分に中身が詰まっているのを確信してから種を採取して下さい。

Q:なかなか咲きません。いつ頃に咲き始めますか?

種まきから発芽するまで平均で約一週間掛かり、発芽から開花するまで2ヶ月掛かります。栽培の流れの表を作ったので参考にしてみてください。
区分/週 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
栽培の流れ

種まきから発芽まで 生育期 蕾みができる 開花 枝分かれの開花 種の採取

Q:ひまわりは、どうして太陽の方向にむいているのですか?

ひまわりは、太陽の光をより多く浴びることによって、成長を促進させ、より大きな種を実らせることができます。だから、ひまわりは、太陽の方向を向いて、有効的に光合成をしています。

朝は東を向き、夕方は西を向く
つまり、太陽を追っている。ひまわりの面白い特徴ですね。

Q:花が咲いたら、すぐに枯れてしまいました。どうしたら種ができますか?

ひまわりは、花が枯れた頃に、ようやく種を実らせる準備が整います。だから、花が枯れたからといって、種ができないわけではありません。また、種が成熟してくると、花の中央部が膨れて丸みを帯びるようになります。
花が枯れてから約2週間でこのような形になります。

Q:どうしてひまわりの種は、花の真ん中にあるのですか?

ひまわりの種は、より多くの栄養分を摂り、実の詰まった大きな種を実らせるために、花の真ん中に固まっています。

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