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虚構日記201307        → それ以前の日記はこちら



2013.7.4(木)苦行の達成点


すぎはら: 「ふう、そしてようやく本日分の更新だよ」

くない: 「何の話ですか?」

すぎはら:「半月間日記の更新サボってた分がようやく最新版に追いつけたという話さっ!」

くない: 「なんだ、いつもの自業自得か」

すぎはら: 「いやいやいやっ! こう見えて、なかなか大変だったんだからね! 文字数にして約二万文字、単純な原稿用紙換算でおよそ50枚っ! ……そう考えると全然大したことねーな」

くない: 「あ、すぎはらさんが現実を知ってしまった」

すぎはら: 「てゆーか、この程度の二万文字、昔なら二時間で書いてたぞ……。なのにぼく、なんでこんな時間かかってんだろ」

くない: 「そりゃ、書くの遅くなったんじゃないですか、カキモノサボりまくってるからこんなことになるのですよ」

すぎはら: 「違うね、むしろ集中力がついていかないんだと思うねっ!」

くない: 「油断するといろんなことに気を散らされますからね、すぎはらさんの場合」

すぎはら: 「いわゆる頭の切り替えができないからこのような目にあってしまうのだ! なんつーか、パソコンに向かってしばらく時間が経過しないと脳が執筆モードに切り替わらないのだよ、その切り替えに時間がかかるあたりの部分に諸悪の根源が潜んでいるような気がしてならない!」

くない: 「それはすぎはらさんにカキモノをしたいという強い意欲がないからそういうことになるんですよ、反省してください」

すぎはら: 「反省子猿! ということで、カキモノが出来ない人間をカキモノに集中させるための簡単な方法をいくつか考案してみた」

くない: 「はあ」

すぎはら: 「一つ目は、脳を簡単にカキモノに切り替える頭の活性化トレーニング、その名も自動筆記っ!」

くない: 「ていうか、自動筆記ってそんな力を込めずとも昔からある執筆手法ですけど」

すぎはら: 「まあね、けど、それを新たに発掘し直し、頭脳活性化トレーニングと結びつけて考えたのはぼくの功績であるといえよう?」

くない: 「肝心の説明の部分を聞いてないのでその辺の判断は保留いたします」

すぎはら: 「」

すぎはら: 「う、うん……。それじゃ、簡単に言ってしまえば、自動筆記っていうのは自由連想を働かせて、意味を考えずに言葉を羅列していく作業のことね。この作業がなぜ脳をカキモノ脳に切り替えるというと、脳って作業興奮があるじゃん」

くない: 「単純作業をやり続けてると脳がその作業に集中し始めるっていうあれですか」

すぎはら: 「うん、それ。脳を作業興奮状態に持っていったらそこからのカキモノは随分と楽になる、そして今までの経験からして自動筆記っていうのは脳に作業興奮状態をもたらすことが可能なようになっているっぽいのだよ!」

くない: 「ぽい、って」

すぎはら: 「そのとおり、なんとなくそんな気がするだけで、根拠など、ない! けど出来不出来を気にせず単語を羅列したり文章を作っていくのは頭の体操になって面白いのでこれは頭をカキモノ脳に切り替えるのにかなり効果的なのだ! と思いたい!」

くない: 「思い込みかよ」

すぎはら: 「そして、脳を簡単にカキモノに切り替える頭の活性化トレーニングの二つ目、その名もタイピング天国!」

くない: 「なにその大して面白くもなさそうな天国」

すぎはら: 「ええと、タイピング天国はその名のとおり高速でタイピングをやりまくるというただそれだけのこと。自動筆記では単語をひねり出すのにそこそこ頭を使ったのに対し、タイピング天国では文章的な脳はあまり使わずタイピングという手先の作業だけに集中する」

くない: 「要するに、体を動かすということに集中するわけですか」

すぎはら: 「それがいいのです、つまり、カキモノに集中できないときの意識として、どこかカキモノという行為に対する忌避感があるわけ。面白い文章書けるかなという不安だったり、〆切ノルマが大変で嫌だなあという気持ちだったりするんだけど、そういう感覚を無意識が感じている状況では、完璧なコンディションでカキモノに集中することはできない」

くない: 「それはそうでしょうね」

すぎはら: 「なので、一旦気持ちを文章から切り離し、タイピングという肉体的作業に意識を集中させることで、別の角度からカキモノにアプローチしようというのがタイピング天国の意図なのだ」

くない: 「なるほど、文章を書こうと思うと心が緊張してしまうので、目線をそらしてタイピングという観点からカキモノを捉え直すわけですね」

すぎはら: 「単にイミのない文章を書きまくるのでもいいし、本を写すのでもいいし、タイピングソフトを使うのもいいと思います。ぼくの場合は自動筆記とタイピング天国を組み合わせてます。要するに、タイピングをしまくって、俺打つのはえー、っていうちょっと自画自賛的な気分になったあとで文章を書いてみると案外楽に書けたりするというのがキモ。ただ早いと内容が乱れるのである程度書き溜めたら推敲は必要やが」

くない: 「ていうか遂行する段階で書いたものがあまりにもヒドいとすぎはらさんかなりやる気無くす傾向があるんじゃありませんでしたっけ」

すぎはら: 「粗悪な文章を乱造すると、我に返ったとき虚しい気分になるというのはあるよね、今この瞬間の状況のようにね!」

くない: 「愚にもつかない文章を乱造しているという認識は働いていたのですね」

すぎはら: 「いやいや何言ってんの、愚にはつくだろうさすがにっ!」

くない: 「そしてそうやって意味のわからないキレ方しないでくださいよね」


2013.7.3(水)寝よう、今夜も、夢を見るために


すぎはら: 「眠い」

くない: 「寝ろよ」

すぎはら: 「ばかっ! 寝ろと言われてねるやつがあるかっ! それじゃあまるで……、それじゃあまるで、ダメ人間じゃないかっ!」

くない: 「黙って寝ろよ」

すぎはら: 「実にひどい存在だなくないさんという人間はっ!」

くない: 「いやすぎはらさんの健康を慮ってあげてる人間に対してそういう言葉遣いはないんじゃないですか一般常識として」

すぎはら: 「くそう、そのように一般常識を持ち出されたら屈せざるを得ないぜ……」

くない: 「軽い、すぎはらさんは軽いなあ」

すぎはら: 「そうさ! ぼくの心はヘリウムのように軽いぜっ!」

くない: 「ということは、水素原子よりは重いということですね」

すぎはら: 「はい……」

くない: 「水素原子よりも重いだなんて、すぎはらさんたらさいてー」

すぎはら: 「けどアレだから、メタンガスよりは余裕で軽いからっ! それに不燃性だから火が付きそうになっても安心だしっ!」

くない: 「アルゴンガスだって不燃性ですよ、それに価格だって全然安いですし」

すぎはら: 「そんなこと言たら窒素の方が全然安いっつうのっ!」

くない: 「でも窒素ガスは今出たガスの中で一番重いじゃない」

すぎはら: 「大丈夫、酸素よりは重くないから。それにプロパンガスよりも重くないから」

くない: 「そんなこと言ったら塩素ガスの方が全然重いですよ」

すぎはら: 「ウルサイッ! 重さなんてどうでもいいんだっ!」

くない: 「あ、すぎはらさんが強迫的な態度に出始めた」

すぎはら: 「ち、違う、恫喝などしていないっ!」

くない: 「恫喝してる人は最初はみんなそういうんですよね」

すぎはら: 「最初は、って、なにそれ、そういう言い方したらまるで最後もあるみたいな感じになるけど」

くない: 「ありますよ、取り調べの最後は容疑者の自白です」

すぎはら: 「え、え、取り調べってなに、いつのまにそんなことになってんの」

くない: 「うるさいっ! ごちゃごちゃ聞くなっ! 質問は既に、尋問に変わってるんだッ!」

すぎはら: 「ゲー、知らんかった! そして尋問が拷問になる前にこの手の状況とはオサラバしたいものだなあ!」

くない: 「けれどもすぎはらさんの望みが叶えられることはないのでした」

すぎはら: 「あ、あるよっ、絶対あるっ! それくらいの夢くらいはみてもいいはずだぞッ!」


2013.7.2(火)見るべきものを義務として見よ


すぎはら: 「映画観てえなあ」

くない: 「観ればいいじゃないですか」

すぎはら: 「けどなあ、今どういう映画がナウいのかが分からないのだよ」

くない: 「ナウさはどうでもいいんじゃないですか、すぎはらさんが観る映画はすぎはらさんが観たいという基準で選ばれるべきだと思いますよ」

すぎはら: 「みんなの意見がぼくの意見だから……」

くない: 「何そのそこはかとない優柔不断さを感じられる発言」

すぎはら: 「いや、だってぼくって時代の寵児じゃん? てことはほら、世間様の嗜好ってやつを生き方にも反映させなくてはねっ!」

くない: 「なるほど、ひょっとしてすぎはらさん、自分の伝記が出るときの事を考えてますね?」

すぎはら: 「ばれたか! だってほら、ぼくをとりあげる伝記作家には、良心に咎めを感じさせることなく『すぎはらは流行に超敏感な激ヤバナイスガイであった』と書いてもらいたいからさ」

くない: 「そのような先のことまで見通しているなんてさすがですね」

すぎはら: 「そうなのさ、ぼくは抜かりのない男だぜ!」

くない: 「男? 美少女設定はどうなったのですか?」

すぎはら: 「うっさいわ! 抜かりのない超絶美少女って言いたかったの!」

くない: 「誰にでもあるうっかりミスというやつですね、私にも覚えがあります」

すぎはら: 「そうだろうそうだろう。誰にでもあるものなのだ、この手のうっかりミスというやつはさッ!」

くない: 「それで、すぎはらさんが観たいという映画についてですが」

すぎはら: 「うん。まずは軽いジャブ代わりにるろうに剣心なんかどうだろうとは思っているのだがね!」

くない: 「いいんじゃないですか別に」

すぎはら: 「もしくはポリスアカデミーだナ!」

くない: 「(いまいち理解できない選考基準だなあ)」

すぎはら: 「そして今ぼくはなんつーか、すげー切れ味のよい娯楽を味わいたい、なんか最近娯楽にも耐性がついちゃって、そんじょそこらの映画とか漫画とか小説では全然楽しめなくて募るばかりは欲求不満だよ!」

くない: 「それは大変なことですね、ていうか体でも動かしたら?」

すぎはら: 「そ、それはぞくにいうスポーツってやつのことかいっ!? ヤダね、ゴメン蒙る、そんなこと、絶対的に拒否するぜぼくはッ!」

くない: 「すぎはらさんは強硬な反対意見を述べる人間だなあ」

すぎはら: 「強行反対意見者すぎはらと呼ばれていたほどの人間だからねぼくは」

くない: 「すぎはらさんは強いですね、私だったらそんな珍妙なあだ名がついた時点で自殺してます」

すぎはら: 「超合金Xばりに強いぜ! たいしたものだろうと自分でも思うよ、思ってしまうよ」

くない: 「自慢の基準がよく分かりませんが、結構な話だと思いますよ」

すぎはら: 「結構結構コケコッコー! とイカした風情で鶏のマネをしたところで、今回はこんなところですかねッ!」


2013.7.1(月)御覧、道をゆくのはスパゲッティの怪物の子供達


すぎはら: 「言葉というものは、人間の持つ無意識に作用するんだよね。そして無意識は否定形を受け取らない。つまり、あの人のことは考えないでください、と言われた人間は、いくら考えまいとしても無意識的にあの人のことを考えてしまう」

くない: 「無意識って本当にあるんですか?」

すぎはら: 「催眠術の本とかを読むと、あるということが前提になっているからあるんじゃないですかね!」

くない: 「人間の脳のことは、なかなか分からないですよね」

すぎはら: 「人間にすらなかなか分からないものを作る自然って本当にすごいですよね」

くない: 「あ、そういう言い方は各方面からの非難を招きますよ」

すぎはら: 「え、え、非難って、例えば?」

くない: 「インテリジェントデザイナーみたいな」

すぎはら: 「神とは言わずに造物主と呼びかえたりするあれあれのことだね!」

くない: 「従来の宗教色を薄めた宗教って結構あるみたいですね」

すぎはら: 「スパゲッティモンスターのことやね。人間なんだから信じたいものを信じればいいんですよ」

くない: 「またそうやって無責任な文化人みたいなすかした言葉を恥ずかしげもなく口にしてしまって」

すぎはら: 「そうそう、文化人って呼ばれるようになったら人間はもう終わりやね、そこはかとなくそんな気がするぜぼくは」

くない: 「何その偏見」

すぎはら: 「特に、先生と呼ばれ始めたらもう駄目だね。増長しちゃってどんどん駄目になる、先生と呼んでいいのは学校の先生と医者だけだぜ!」

くない: 「今では学校の先生も医者も、下手なことをすれば訴えられてしまう時代ですからね」

すぎはら: 「人間性やら命やらが拡大解釈されすぎてしまった結果によるものだとぼくは思うよ!」

くない: 「なにそれ、言ってることの意味が象徴過ぎて分からない」

すぎはら: 「ほら、子供は何よりも大切だ、とか、人間は生きることが前提だ、とかそういうこと。子供っていうのはそりゃ大切な存在だけど日本中を見回せば他に似たような小汚い生き物が何万人も存在するのだという客観的事実が見えていない親が多すぎるよね」

くない: 「うちの子が可愛いってなるのはそれこそ人の親として当然なのでしょうけど」

すぎはら: 「きっと、自分が大切にしてるものは他人にも大切にされなきゃ気が狂いそうになっちゃうんだナ、実にかわいそうな人たちだこと」

くない: 「母性本能ですよ、母性本能がそのようにさせるのです」

すぎはら: 「命の価値もなあ、大切にされすぎてる気がするよなあ。大切だけど、実際以上に大切だと思われてる気がする、医者だって人だからミスをするのにそこんとこが理解されてない気がする、テレビの影響かナ」

くない: 「漫画とかの影響なんじゃないですか、よく分かんないけど、あれっていろんなことが理想化されてるじゃないですか。ああいう虚構が現実味を帯びてしまうと現実が漫画のように完璧ではないということが分からなくなってしまって相手に過剰な期待をするようになってしまうのだと思います。それに、自分が受けるサービスは誰だって完璧を望むものですから」

すぎはら: 「うむ、確かによくわかんないな。昔も偉い人が言ってた通り、よくわかんないことに対しては口をつぐむべきだな!」

くない: 「若干遅きに失した感はありますけどね」

すぎはら: 「が、遅くとも、気が付いただけでもたいしたもんだよ! うむ、ぼくはよくやった!」

くない: 「またそんな適当なことを言ってしまってすぎはらさんはなあ」



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